日本財団 図書館


 

を取ってもらって資格試験に臨んでもらおう、という意見も出ております。
日本はここ数年で話がかなり活発化しており、目処としては2年後(1998年)に第1回の資格試験を開催したいという意向が強くあります。保助看法に指定されている療養上の世話ということに抵触するのではないかという意見もありましたが、療養上の世話という部分は、広い意味で考えると患者さんが療養する上で必要な知識を教えてあげるわけですから、それは抵触しないのではないかということで、とくにそれに関しては日本看護協会からも問題はないという話を伺っております。
日本看護協会は専門看護師制度と認定看護師制度を発足させました。専門看護師制度というのは、本当に専門化された知識を持って、スタッフの教育まで含めるという内容で、修士課程を取得というのが条件になっていますが、認定看護師制度の場合は水準の高い看護を効率よく提供する、つまり保健医療福祉の発展に貢献し、看護婦の地位を向上させるというのが目的です。
認定看護師の定義は、特定の看護分野での水準の高い熟練した技術・知識を有する者ということなので、糖尿病患者教育というのも、かなり高い水準の知識・技術を必要としますので、糖尿病療養指導士もこれに値するのではないかという話が出ましたが、糖尿病協会学会が作成した資格を持っていて、日本看護協会の認定看護師を受けるのはまったく問題ではない。逆に、糖尿病療養指導士の試験内容とかレベルをある程度把握できることによって、日本看護協会の認定看護師の単位受験資格とある程度交換できるのではないかという話も伺っています。日本看護協会の認定の内容は、6ヵ月の教育課程修了者で、日本看護協会の会員であること。そしてやはり5年ごとの更新となっています。また、認定に関わる試験、認定証の発行は日本看護協会が行うという内容です。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION